関西空港 LCC新ターミナル1月末に供用開始
関西エアポートはこのほど、関西国際空港(関空)に建設中のLCC専用の
新たなターミナルビルの名称を「第2ターミナルビル(国際線)」とし、
1月末を目途に供用を開始することを明らかにした。
既存の第2ターミナルビルについては名称を「第2ターミナルビル(国内線)」に
変更し、国内線LCC専用とする。
新たな「第2ターミナルビル(国際線)」には、国内空港では初めて、国際航空
運送協会(IATA)などが開発した最新の保安システム「スマートセキュリティー」を
導入。
同システムは手荷物検査におけるトレーの移動を自動化した「スマートレーン」や、
ボディスキャナーなどからなるもので、利用者の待ち時間を従来の3分の2に短縮する。「スマートレーン」は従来の国内空港のレーンの2倍以上の長さがあり、上着などの
着脱もしやすくなることから利便性が増すという。
17年度には伊丹にも試験導入する予定。そのほか、出国審査後の制限エリア内には、
免税店やフードコートからなるウォークスルー型のショッピングエリアを設ける。
「第2ターミナルビル(国際線)」の新設に伴い、第2ターミナルビルの敷地面積は
3万6000平方メートル増え、計6万6000平方メートルとなる。
搭乗ゲートは新たに11を追加して計21に。年間の最大処理能力は国際線が285万人、
国内線が550万人となる見込み。
バス停留所は出発・到着地を2ヶ所ずつ増やし、今年4月から先行運用を開始している
駐車場は収容台数を1600台にまで引き上げる。